最近、いろんな人にメールや手紙で近況報告するたびに、研究プランについて大風呂敷をひろげているが、それを実行に移せていない。昨日も宮崎さんに出版計画について聞かれて、「夢」を語ってしまった。 無論、おおよそのプランは決まっているし、原稿のストックだってある程度はある。ただ、何というのか、テクストと思考との絡み具合がゆるいのだ。もっとテクストをぎりぎりまで、テクストに一つ一つの考想が織り込まれてゆくリズムを体感できるところまで読み込んでいかないといけないのだが、そこまで達しきれないうちに日常に戻ってきてしまう、というのをここのところ繰り返している。 「お仕事」と「お仕事」の間に細切れの時間ができたときに、テクストの織り目に分け入っていくのを避けて、本のカタログをめくったり、注文しようと思って忘れていた本を注文したりといった「してはいけないことではないが今しなくてもかまわないこと」をして、その時間を埋めていく傾向が出てきたのも気になる。 研究以外の「お仕事」が忙しいのは確かなのだが、それを言い訳にしたくはない。今の大学ではそれは常態なのだから。 にしても、せめて「遅々として進んでいる」という状態にしたいものだ。淡々と「遅々として」進むという常態がしばらく続くと、ある日突然、高く飛翔できたり、深く潜れたりするというのは、経験上わかっているのだ。
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