lesendenkenschreiben

☆研究日誌☆

こんなものは本来公開すべきではないのかもしれない。
しかし、不勉強の実態をあえて世間に晒すことで自らを「他律」すれば、
少しは研究も進展するのではないか、と考えた。



2004年4月の日記


一山越えて
Der Blinde S.218-243.

やっとのことで『盲人』の翻訳が一通り終わった。山本さん、お待たせしました!

しかし、あまりにも時間をかけすぎたので、もう一度最初から読み直して、訳語や語調の統一をしなくてはならない。とりあえず最後まで訳すことに専念したので、日本語としてぜんぜんこなれていないので、その直しも必要だ。30年戦争という時代設定や貴族たち≒ならず者たちというややこしい人間関係を、その変化などを考慮に入れて適切な日本語を選ぶのは結構大変だ。

とはいえこれでなんとか、「講義ノート作り&シュティラー論」を軸に連休明けまでの約一ヶ月を乗り切る態勢が整った。
2004年4月3日(土) No.187

Wieder nichts
 学長裁量経費の報告書を書いたり、来週からの講義のネタを仕込んだり、ヒアリング用の教材をパソコンで作ってCDに焼いて(なんども不具合に遭遇したり)しているうちに今週もはや水曜日が終わろうとしている。
 本当は論文原稿を書きたいし、書かねばならないにもかかわらず、こういう時間の使い方を続けているのはあまり精神衛生によくない。
 明日、明後日はなんとしても『シュティラー』論の二次文献の整理と引用箇所の確定に着手せねば。
2004年4月7日(水) No.188

目がしょぼしょぼ
 StillerのOCR処理&スペルチェック&改行・インデント処理、終了。

 スキャナで読み込むまでは楽なのだが、その後の微調整はけっこう面倒だった。頭はほとんど使わないが、目が疲れた。

 まだ完璧ではないが、とりあえず実用レベルのテクストができた。細かい修正は論文を書くプロセスで参照しながら直していけばいいだろう。

 これがうまく行けば、フリッシュの全集、全集未収録テクスト、対談などを全てテクストに直して、フリッシュデータベースを構築しよう。

  さあ、『シュティラー』論に取りかかろう。

テーマ:「人はなぜ嘘をつくのか?」
2004年4月10日(土) No.189

助走が長すぎ
 StillerのテクストをNisusからWordに移して、ベージをGesammelte Werkeに合わせた。
これで明日からの論文書きが楽になる。
 …はずなのだが、明後日からは講義が始まる。しかも一日三コマ。
 テンションを上げるより他ない。
2004年4月11日(日) No.190

タイム・マジック
 実際に講義が始まってみると、テンションだけではどうにもならないことがわかった。後期にやる予定だった演習が前期に回ってきたこともあって、準備だけでもう自転車操業状態だ。
 Stillerについての二次文献の重要箇所のノート作りを始めたのだが、このペースではとうてい間に合わない。本当に重要な文献だけきちんとノートを作り、続いて論文の原稿を一通り最後まで書き終えてから、他の文献の重要箇所をそこに組み込んでいくという方法に変えた方がいいのかもしれない。
2004年4月14日(水) No.191

裾野を踏破していると信じて
 Stiller論のための二次文献の抜き書きを作っているのだが、ポチポチしか進まない。
 講義ノートの方は、自転車操業というには多少余裕のあるペースで書けている。今年は学部と院の講義の内容に結びつきがあるし、これまで長崎で講義してきたことのまとめという位置づけでやっているので、これまでのように自分の嗅覚と経験だけを頼りにチャリで未知の大地を走り回っているという感じではない。
 しかも、私の目論見では、このようにして踏破した領域が、あと二年を目途に書こうとしているフリッシュ論の裾野になるはずなので、講義ノートは研究ノートでもあるのだ。
 実際には講義をしているうちに視界が広がって、そこにフリッシュ論を構築することができるような気がしてきただけであって、計画的に研究と教育の一致を求めたわけではない。
 しかし、研究と教育との乖離というのは、大半の大学教員の悩みであるらしいから、偶然とも必然とも言えぬこの一致は非常に幸せなことであると言えるだろう。
2004年4月20日(火) No.192


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